松本俊彰和上筆 両界種子曼荼羅開眼供養法会

於:川会山長楽寺薬師堂 平成18年4月11日


種子曼荼羅(しゅじまんだら)とは仏様の姿を表す代わりに梵字を用いて表現した曼荼羅です。別名を法曼荼羅(ほうまんだら)ともいい、弘法大師の説かれる四種曼荼羅の一つに数えられます。

我々真言行者が仏様を観想するときには、まずその仏の種子(梵字)を観想し、次に三昧耶形(内心を象徴的に表したシンボル)を観想し、最後にその御姿を観想します。つまり種子とは、未だ姿形に左右される以前の仏の本質を表すものであり、まさに花や実の源である(植物の)種子と同じ意味であると云えます。

江戸時代の名僧といわれた慈雲尊者はお釈迦様の原点に近づくため梵語の研究に努め、その業績は当時の世界的水準を遙かに凌ぐものであったといわれています。また能筆家としても知られる尊者はインド伝来の貝葉経を調べて日本に伝わる梵字の風格を正し、その書風はいわゆる慈雲流悉曇として河内の高貴寺を中心に伝承されてきました。近世梵字の名手と称される明堂諦濡和上、智幢法樹和上、伎人戒心和上、和田智満和上等は、皆この嫡流であります。

御嶽山真福院の松本俊彰和上は、この流れを正統に受け継いでおられる第一人者であり、師の直筆になる曼荼羅はたいへん貴重なものです。



職衆は但馬青年教師会の皆さんで勤めていただきました。

  






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